スイッチの発売後
ゼルダ関連で論争が頻発しています。
「ゼルダがスゴイ」「何がすごいんだ?」「ゲーマーならやるべき」
「ゼルダこそリアル」「ごまかしてるだけ」などなどetc
そして比較の槍玉は「PS4とかハリボテ」「次世代機はグラだけ」などの
ハードにまで及んでいます。
不毛な論争だな・・・。
俺はファミコンから始まり ディスクシステム スーファミ、PCエンジン、セガサターン
ネオジオ、PS1~4 XBOX Wiiなど ほぼあらゆるゲーム機で遊んできたが
ゲームの「おもしろさ」の根幹はハードでは無い。
ゲームを開発する上で 何を根幹に据えるのかは ハードは関係無いです。
PS4やXBOXONEなどは リアルなグラフィックの追求に性能を割いてきました。
開発者もその方向で突き進んできました。
ただ ゼルダは
本来ゼルダが持つゲーム性の再現に注力した結果なんだと思います。
ゼルダは 投げる、切る、掘るなどのアクションと 様々な道具を使った謎解きに
ゲーム性の根幹を置いてきました。
その結果が「触れる世界」である ブレスオブワイルド。
例えば 写真の様なグラフィックと 初代の恐怖に回帰した
「バイオハザード レジテントイービル」は おもしろくなかったか?
「グランドセフトオートV」で
美しい夕焼けの海を 水上バギーで水着のお姉ちゃん横目に疾走するのは
たのしくなかったか?
答えは
「無論 たのしい」
何が楽しいかは 人それぞれ。
ただ 理解するべきなのは「何か」を追及するには「ナニカ」を切り捨てねば
ゲームは製作できない。
そして「何か」と「ナニカ」を比べて
「おもしろい」が生まれわけでは無い。
正直な話
スイッチの性能発表時は 大丈夫かと心配しました。
ただ ゼルダの開発陣は 期待以上の仕事を成し遂げました。
お世辞にも リアルに迫った 作品では無いけど
低いグラフィックを 補う親和性の高さが ゼルダのスゴイところです。
拡大すれば 次世代機に及ばない アンチエイリアスという境界ぼかしも
ガビガビです。
ですが 淡い色使いと輪郭を強調しないトゥーンシェーダーで
世界への親和感が増し 違和感を与えません。
そして 触れることに拘ったことが ゼルダらしさを増大させます。
まさに「これはゼルダ」といわしめる作品です。
もしこれが 実写版といわれるほどグラフィックを追及したなら・・・。
それはゼルダに似たナニカで終わったでしょう。
願わくば ゲームの評価は 他と比べないで欲しい。
そのゲーム単体が 何を追及して そして それが
おもしろいか おもしろくないかで 論争して欲しいです。
ただ スイッチ本体の不安が払拭できたかは 別の話・・・。
ゼルダの様な積み重ねた歴史ありきのゲームならまだしも
新規IPのゲームでは たとえゼルダの様に高水準なゲームだとしても
正統に評価されるかは疑問です。
大抵そういうゲームは グラフィックが一世代古いとか言われて終わります。
また PS4やXBOXONEのゲームを移植や同時発売した場合
真っ先に比べられるのは 「グラフィック」や「FPS」で
スイッチ本体ではそれらを同水準にキープするのは難しいことですね。
スイッチが悪いのでは無く、現在の環境があまりにもリアル嗜好に
傾倒しすぎていることです。
結局 今回の論争も 何をリアルとするかで意見が分かれた結果です。
ゼルダの開発陣の水準は 過去の作品ありきなので
他の開発スタジオには頑張ってと言うのは酷だが
任天堂を盛り上げて欲しいですね。